夏休みの恒例行事である「恵み野☆かがくの広場 ~小学生理科実験教室~」を開催しました。NPO法人遺伝子栄養学研究所の研究員と、北海道ハイテクノロジー専門学校の学生が先生となって行うこの実験教室は、今年が15回目となります。今回は「電気のいらない光のお話」をテーマに実験を行いました。
恵庭市内の小学校4~6年生38名の皆さんが集まり、先生と一緒に科学の不思議を楽しく学びました。
(1)ホタルが光るしくみをしらべて、体験してみよう!
ホタルの光る仕組みである生物発光については、ルシフェリンとATP(発光物質)、ルシフェラーゼ(酵素)の存在が発光に関与していることを学び、実験キットを用いて発光の様子を観察しました。また、化学発光については、お祭りや結婚式に使用されるシュウ酸エステルが含まれた4色の溶液を用い実験が行われ、会場内の電気が消灯されると会場内はピンク・オレンジ・緑・青の4色に照らされました。
(2)暗やみの中で光るスライムをつくってみよう!
スライム作りに先立ちスライムはゲルの一種であるとの説明があり、その他にもゲルは身の回りの色々なところに使われていることを学びました。次にホウ砂飽和水溶液と洗濯のりを混ぜ、さらに硫化亜鉛を加えた光るスライム「トゥウインクルスライム」をつくり、ブラックライトを用いて蓄光させたスライムが暗闇で光る様子を観察しました。
参加した子供たちからは、「光のことをたくさん知ることができて内容も楽しかった」、「普段できないことを色々できた」、「大学の勉強を見せてくれて、すごく先の予習になった」などの感想がありました。この実験教室では学校も学年も違う子どもたちがグループになって実験に取り組みますが、実験が終わるころにはみんなが打ち解けあい楽しそうに話している様子も見受けられました。
今年も多くの皆様にご参加いただき、ありがとうございました。